インナーマッスル・ストレッチについて (野球達人トレーニング 基礎編)
みなさんに、このメールマガジンをお送りするようになって約半年が過ぎました。なかなか私の理解力不足や文章力不足で、私が学んできたことがお伝えできているかどうか、ずっと不安に思いながら書いています。実は、既にノート11冊分の原稿は書きあがっていて週一回で二年分位の量があるのです。それを少しずつ、少しずつ伝わっているのかどうか不安に思いながら思いついたことを書き足している今日このごろです。
ところで、私はやれ「ナンバ投法」だの「身体中心をズラす」・「重力を利用する」・「肩甲骨から動かす」などいろいろなことを言ってきていますが、一番重要なことはなにかと尋ねられれば「ストレッチ」と答えます。私が言っている事は身体がじゅうぶんに動くということを前提にしているのです。ある人にこんなことを言われました。「股関節なんて、なんのことかわからなかったが、骨格図を見てどこにあるのかは、わかった。だけど股関節をゆるめて使うということがわからない。」なるほど……。私も現役選手の頃「股関節をゆるめて使う」なんて感覚はあったかな?と考えると間違いなくなかったと思います。存在すら知らなかった。今思うと股関節本来の動かし方はしていなかったと思います。だから二流選手止まりだったのですね。
以前、日本大学野球部の選手のみなさんにまじって軽いゴロを受けて送球する練習をしたことがあるのですが鈴木博識監督がいうには、私がボールを取ってから送球するまでが大変早いそうです。現役の大学の内野手と比べてです。また監督は「吉澤君は現役の頃は、そういう身体の使い方はわからなかったが四十歳をすぎてようやくわかったんだなあ。だから身体を柔らかく使わなければならないんだなあ。」と言いました。だから私はどんな練習よりもストレッチが一番重要だというのです。柔らかい、しなやかとは全身の関節がしなやかに連動して動いている証なのです。
いままでホームページ上では理論的なことが多くて練習方法までお伝えできていませんでした。講習会では直接みなさんに接することができるので感覚的なことも含めて練習方法をお伝えしています。今後、努力してなるべく多くの練習方法、矯正方法をお伝えしたいと思っています。
今回は私が経験した素晴らしいストレッチの数々をチョイスしてDVDをつくりました。プロの編集者にお願いして、よい出来上がりになっています。体幹部などいままであまりストレッチができなかった部位にもアプローチしています。このインナーマッスル・ストレッチをやりこんでいただくことによって一流選手達の動きの感覚がわかってくるようになると思います。インナーマッスル・ストレッチは体幹部の構造にアプローチすることによって、その存在に気づかせる神経トレーニングでもあるのです。すでに数十校の関係者の方に講習会をおこないましたが、参加者のみなさんの身体を見て大変固い印象をうけました。
「野球選手はこんなに固い身体で野球をやっているんだあ。」と意外な思いと同時に希望もわいてきました。「インナーマッスル・ストレッチをやってもらえれば、みんなしなやかな身体になり格段に野球がうまくなるだろう」と。私は現役の頃、ガチガチの身体で、体中に故障があってもレギュラーメンバーから外れてしまうのがいやで、痛さをがまんして練習をした経験があります。
現在は、古武術や整体を学び、ストレッチなどのトレーニングを続け、しなやなに連動して動く体でピッチングやバッティングなどの野球の動作をしています。どちらが良いかはあきらかです。超一流選手は怪我をしない。超一流選手はしなやかに動く。超一流選手はストレッチが趣味のようだ。みなさんもイチロー選手のような、しなやかな体を手に入れてください。特に小学生、中学生などはインナーマッスル・ストレッチを徹底的に行い、自由に動く身体になるように練習すべきです。無限の可能性をのびやかな動きの中で開花させていくべきです。指導者の方々に是非導入を検討していただきたいと思います。
DVDに収録されたメニューは以下の通りです。
1. |
ゆるめるランニング |
2. |
足底アーチのマッサージ |
3.
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足首まわし |
4. |
大魔神ストレッチ |
5. |
伸肩法 |
6. |
合掌ストレッチ |
7. |
伸長のポーズ |
8. |
腕らせんストレッチ |
9. |
熊型 |
10. |
背骨・腸腰筋ストレッチ |
11. |
鋤のポーズ |
12. |
背骨ねじれストレッチ |
13. |
股関節回旋ストレッチ |
14. |
身体3Dストレッチ |
15. |
開脚連動ストレッチ |
16. |
ハムストリングストレッチ |
17. |
身体対角線ストレッチ |
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